文字サイズ変更

«

»

9月 29

第3回生涯研修会開催報告

 去る令和元年9月15日(日)に松山市民会館にて、講師に学校法人後藤学園中医学教育臨床支援センター長の兵頭明先生をお招きして、「認知症に対する鍼灸治療の役割と可能性 ~認知症の人に対する全人的・総合的な鍼灸治療のアプローチ~ 」と題して、第3回生涯研修会を行いました。
 冒頭に先生は今の認知症問題について、75歳以上の高齢者のうち認知症を患う人は推計15%で、2012年時点で462万人にのぼることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。軽度認知障害(MCI)と呼ばれる「予備軍」が約400万人いることも初めてわかったと報告されている。2015年1月7日、厚労省は2025年には認知症を患う人の数は675万~ 730万人に達するとの推計値を発表した。これは約10年で1,5倍にも増える見通しである。出典:朝日新聞apitalより引用”と今後の認知症問題の緊急制とその重要性について説明した。
 兵頭先生はこの深刻な認知症問題に対して、「三焦鍼法」を用いた鍼灸治療が認知症予防に一定の効果があることを十数年にわたる鍼灸臨床データを根拠に説明した。「三焦鍼法」は、中国天津中医薬大学韓景献教授が開発したものである。
 認知症の改善には先ず生活習慣病対策が重要であること、そして一般的には老年症候群からフレイル状態、認知症へと進んでいく。この「三焦鍼法」は、認知症だけを対象にしたものではなく、老年症候群やフレイル対策にも効果があり、それがひいては認知症対策につながるのだという。
 今回の研修会では、私たち鍼灸師に求められている社会的な役割りと今後の進むべき方向性について考える良い機会となりました。参加者は、会員17名・一般7名・学生6名の30名でした。

Permanent link to this article: http://www.harikyu-ehime.or.jp/topics/4689.html