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9月 11

(公社)愛媛県鍼灸師会主催 第2回生涯研修会実施報告

平成29年度東洋療法研修試験財団認定

(公社)愛媛県鍼灸師会主催 第2回生涯研修会実施報告

 去る9月3日(日)にひめぎんホール別館にて(公社)愛媛県鍼灸師会第2回生涯研修会が開催されました。

午前の部では、現在の医療は、“病気を診ていて病気の根を診ていない”と指摘し、現在、臨床の場に病気の根を取り除く為の「根元の医療」を導入しておられる健翔会 堀口医院理事長の堀口裕先生をお迎えして、「新しい予防医学」と題して講義していただきました。先生は、「病気が起こるとき必ず病気の根っこがあるはずであり、病気になる場所が細胞であるなら、病気の根っこは明らかに細胞にある。細胞を養う血液循環(物質の供給と排泄)が良好で、かつ細胞の老廃物(酸化・酸性)の除去ができていれば病気の根っこはないと考えてよい。」と根元の医療の基本的な考え方を説明された。抗酸化物質、空気中に漂う大気ネガティブイオン(マイナスイオン)の細胞に及ぼす作用が根元の医療の治療機序と同じであり、細胞の酸化と酸性の老廃物を除できること、その理由はそれらが“電子(でんし)”を有しているからである、と説明された。そうかといって自然界の恵みである食べ物の抗酸化物質と空気の大気ネガティブイオンだけで細胞を管理することは不十分であるという。そこで細胞のコンディションを整える究極の物質が電子であるなら.電子そのものを体に補充する治療があれば、細胞に焦点を当てた根元の治療はとても迅速に進むはずであると先生は考え、このような考えから研究開発されたのが“還元電子治療”であるという。私たちの鍼灸も細胞の新陳代謝を促進することにより治療効果が発揮されていることは推察できるが、細胞単位で病気の根源を治していこうという考え方は、鍼灸の人間の体を総合的に全体的に診ていこうという東洋医学の整体観とは異なるが、対象治療ではなく、根本治療を目指すという点では同じであり、これから更に注目されるのではないかと思われた。

 午後の部では、天津中医薬大学教授の張国霞先生をお迎えして、「中国の鍼灸治療の現状とその特徴について」という演題で講義していただきました。先生のお話は、「冬の病は夏に治す」治療として天津第一附属病院で夏の時期に患者様が殺到しているという「三伏貼」という治療法をご紹介していただきました。また、日本と中国の鍼灸治療の違いについて張先生は「中国では重い病気の患者様が多く、日本では軽い病気の患者様が多い」とおっしゃっていました。これは中国は鍼灸師は医師であることから鍼灸師の信頼度の違いから来院患者の病気の軽重の違いが生まれるのではないかと推測されます。それぞれの国の医療制度の違いは治療法や来院患者の軽重まで変えてしまうということを知らされました。

 参加者は会員11名、一般3名という少し寂しい参加者ではありましたが、西洋医学的な立場と東洋医学的な立場、各々の特徴的な考え方を学ぶことができた有意義な研修会となりました。

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