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10月 20

平成27年度第2回愛媛県鍼灸師会生涯研修会実施報告

平成27年9月27日開催 愛媛県鍼灸師会学術研修会実施報告

(東洋療法研修試験財団認定生涯研修会)

平成27年度第2回愛媛県鍼灸師会生涯研修会を、927日松山市道後のひめぎんホール別館の第13会議室で開催した。宇都宮光慶研修委員の司会により開講し、宇都宮信博会長の挨拶の後、講演となった。

 今回の研修会は、平成27年度から各地自治体でスタートした,国が定める地域包括ケアの推進に伴い、鍼灸師が参入できるのか、いかにして参入していくのかということについて、その概要と鍼灸師としての対応ついて理解する事を目的に実施した。日本鍼灸師会介護予防委員会から3名の講師をお招きして、各々に鍼灸師としての立場で、介護予防の実践経験と、その対応と今後の課題について貴重な情報をいただいた。また、来年度に開催を検討している介護予防運動指導士養成講座の内容と意義・必要性を理解するうえでも、大変わかりやすい研修内容であった。参加者は、会員20名、会員外6名、学生2名の計28名であった。

また、当会では初めての試みとして、株式会社わかさ生活による『食事、栄養、食品の面からみた高齢者への健康提案』題したランチョンセミナーを薬剤師の 伊瀬靖昭先生による講演を行った。高齢者の介護予防として大変重要な栄養分野として貴重な内容であった。

4時間およぶ研修内容は以下の通りであった。 

演  題:『介護予防における鍼灸師の役割とは』

 この度の研修会は、3名の先生による講演を行った。最初に日本鍼灸師会介護予防委員会委員長の松浦正人先生から、鍼灸師が今後最も最もかかわりを要する介護予防について、その概要と現状、地域包括ケアシステムの中で介護予防が目指すもの、主な老年症候群とその対策と鍼灸師が出来る事、介護予防運動指導の実際について、詳細に説明し実技指導もして戴いた。

午後からは、同介護予防委員の吉村春生先生により、地域での介護施設で認知症の予防と改善を目的として実践されている、安心・安全にすべての人が受け入れ易い擦過鍼法について、高齢者への取り組みの現状、その治療法について、実技を交えながら詳細に説明され、その技術指導も熱心に行って戴いた。

最後に、元介護予防委員会委員長の高田常雄先生に、「地域包括ケアシステムと鍼灸」と題して、そのシステムの概要、統合医療の知識と多職種協働・地域との連携の必要性と、地域社会に対応する方法について、数多い経験をご教授して戴いた。

 

大変密度の濃い研修を修了する事が出来たが、鍼灸の国民の受療率が5.4%と言われている状況下で、医師会や地域包括支援センター、また社会に、介護予防の知識を持った鍼灸師が地域にいることをアピールしていくことの重要性を痛感した次第である。今後高齢化社会における鍼灸師の役割を再度認識し、意識し、そして研修することが、会員及び広く鍼灸師の意欲・向上心を刺激すると考える。鍼灸師ができることを明確に伝えて、実行できることが大事である。

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